厚塗りを始めて8ヶ月目になりました。当初、
厚塗りってなんかぼやける…
………って思った時に気をつけたことと変えたこと。
🤔 そもそも
「ぼやける」って感じる原因ってなんだろう。
- 色の境界線がパッキリしていない
- 配色にメリハリがない
ここら辺……?
🖼️ 色の境界線がパッキリしていない
例えばなじませ機能のあるエッジがやわらかい「厚塗りブラシ(クリスタ)」のみで絵を描くと結構ぼやっとした印象になる。


厚塗りするんだから厚塗りブラシ使うだろ
そう、いい感じに色が混ざって馴染む感じの!
ていうノリで、当時使うブラシ全部厚塗り用にした結果、全体的にぼやけた。
いや、冷静に考えたらそりゃそうだってことだけど
当時は厚塗りってブラシをかなり持ち替える塗り方って知らなかったんだ……
てか「厚塗りなら厚塗りブラシ以外使わないもの」って思ってたんだ……たぶん。


🎨 配色にメリハリがない
線画がない厚塗りは色と色の境界が曖昧になりやすく
メリハリのないカラーパレットで構成するとのっぺりしやすい。
メリハリのあるカラーパレットだったとしても
隣接色にメリハリがないとこれまたのっぺり。
特に陰影面、陰線と光面でしっかり明度差をつけてあげないと立体感の乏しい物になりがちで、イラストを引いて小さくみたときに
「なんの絵だかわからんな…」
になってしまう。(大概そういう絵は原寸大で見ても微妙なのだ)
例えば支配色が白の神々しいイラストがあったりするけど案外よくよく見てみたらかなり明度が低い色から高い色まで使っている。


- イラスト全体の配色バランス
- 隣接させる色のバランス
この2つを考えずに描いて
陰影の感じないのっぺりイラストが仕上がるという。
▼頭が丸く見えない


解決策
次は上記2件を踏まえて今意識していることを洗い出していく。
色の境界線がパッキリしていない件
これに関してはもうシンプルだけど3つ?
線画を描く
線画を足す。完成した後にキャラクターなど目立たせたい部分を中心にさっくりと追加。
- パーツの境界線
- 影と光の境界線
▼線画を足すだけでもだいぶ変わる




シャープなブラシ
基本ブラシ:シャープで混色設定のないシンプルなもの。
部分的:素材感や味を出す目的では混合ブラシなどの特殊ブラシ。
てな感じの使い分けがやりやすい。
ちなみに今は基本ブラシはlack氏のブラシと自作ブラシを使っている。
パーツごとにレイヤーを分ける
当時1枚レイヤーで描いていたけど、
清書時にパーツごとにレイヤーを切り分けて「透明ピクセルをロック」で保護しながら描くと、なんも考えなくてもパッキリ仕上がる。切り分ける時は必ず選択ツールで。
詳しいやり方はこちら→lack氏の手法


配色にメリハリがない件
隣接色の明度差に気を付ける
- 物体の異なる面と面
- 陰影面と光面
ここら辺はしっかり意識するとコントラストの効いたメリハリのあるイラストに仕上がりやすい。
最初はどうしても明度に差をつけるのが怖かったので色んな人のイラストを調べながら「ここまで変えても大丈夫」と慣らし作業をした。
メリハリチェック方法はグレースケールにする手法を使っている。
バリューを維持したままグレースケールにする手法
真っ白に塗りつぶしたレイヤーを最上部に作成、合成モード「カラー」に変換、こうすればバリューを維持した状態でグレースケールの状態をチェックできる。
因みに今は明度コントラストだけでなく彩度コントラストにも気をつけてるようにしている。
ぼかさない
原則普段の基本ブラシだけで塗って、どうしても素材表現しきれない時のみ効果的にぼかしツールや特殊なブラシを使うに留める。
例えば光面と陰面の境界線をぼやぼやと馴染ませるのはNG。
馴染ませたい時は明暗境界線を追加したり、グラデーションを使えばエッジをきかせたままぼかさず処理できる。
(初心者イラストあるあるで、ぼかしまくってピントぶれぶれ写真のようなどこを魅せたいのかわからない代物に仕上がる)
まとめ
そんなかんじで大きく上記2点意識して加筆したやつがこちら。




全体的に明るいイラストに変わりはないが
一番明度の低い色と一番高い色の差分が大きく異なる。
before:差分56%
afuter:差分96%
単純な色数自体も多彩。
ちなみに明暗境界線や陰線の境界線のごく一部のみ80%の高彩度色を使用しているが
他は大抵50%までに留めるとうるさい印象になりにくい。と思ってる。
まとめると
「明度差に気を付ける」
まずは隣接色。そしてイラスト全体のカラーパレット。次に「ぼかさない」に意識。
…すればなんとか…それっぽいものが仕上がってるんではなかろうか。
…………………たぶん。
今回はこんなところで👋
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