【画力向上施策】厚塗りの難所と解決案【報告書まとめ】

こんにちは、厚塗り8ヶ月目のしんたけです。

しんたけ

厚塗りができない……………

初月、当時は本当に苦しんでいましたが
そんなしんたけも、今ではすっかり厚塗りから離れられない身体となりました。

ということで

厚塗り最初の壁と乗り越えた方法をまとめてみる企画。

目次

前提、厚塗りとは

念の為、筆者の言う「厚塗り」の定義をば。

油絵の具を厚く塗り重ねたような、重厚感のある塗り方が「厚塗り」

いちあっぷ

基本的に明確な規定は存在せず、乱暴な言い方をするのであれば最終的な仕上がりが「厚塗り」であれば、

使うツール、
素材、
手順

は問わないという比較的ふわっとした定義だと考えています。
(つまり塗りの過程がアニメ塗りだったとしても上から塗り重ねて厚塗りに仕上げる手法もある)
⚠️ あくまで筆者の考え方です。

ちなみに自分は厚塗りベースで水彩塗りも併用しています。

\ しんたけの塗り方はこれ /

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技法について

どう塗り進めればいいかわからない

▶︎ 厚塗りには無限の塗り方が!

最初の頃、
厚塗りに対する固定観念(固有色をぺたぺたと塗り重ねていく塗り方)に囚われて手が止まっていました。

そういう場合はアニメ塗りをした後に塗り重ねたり
グリザイユ塗りなど他の手法を試したり、
レイヤーを駆使しながら自分に合った手法を探せば手が止まらずに描けるように。

とにかくたくさんのプロの描き手順を学びました。

バケツを使いたい

▶︎ はみだすことを恐れずに!

どうしても使いたい時はラフのタイミングに比較的丁寧めな線画を作成すれば色分けにバケツを使えます。

それでもラフめな線画でバケツ塗りをすると細かいゴミが残って仕上がりが汚く、整えるのに寧ろ時間を食ったのでしんたけは早々にやめました。

厚塗りの場合はざくざく色を置いても問題なく、大きなブラシではみ出しながら塗ってしまうのが楽です🙆‍♀️

レイヤー結合するのが怖い

▶︎ 心配ならバックアップを取ります!

どうしても残しておきたいレイヤーはバックアップ用のフォルダをつくってぽいぽい複製を投げ込んでいけば後で必要になった時に引っ張り出すことができます。

あと、ラフの完成イメージを忘れないためにわきっちょに置いておく方もいらっしゃるのでたまに真似してる。大体はBKフォルダから確認してるけど。

色について

色の操作が難しい

▶︎ 知識を身につけて改善しました!

置いた色がそのまま絵に反映される厚塗りなので知識が甘々だとイメージと違う仕上がりに( 〃..)

何度も繰り返し技法書を読み込むことで正しい色の知識をたくさん身につけ、少しずつ間違った色選びをしなくなってきました。

\ おすすめの本 /

物理学に基づきながらも誰でもわかるよう設計された初めの教科書
絵業界誰もが持っていると言われる必須級赤本
色が濁る

▶︎ 知識を身につけて改善しました!

これも上記と同じで色の知識を身につけていくと自然と解消されました。

なお、混色設定のあるブラシはハンドリングがむずかしく、しんたけは濁りやすいと感じたため普段使いはやめました。

のっぺりする

▶︎ 知識を身につけて改善しました!

のっぺりを感じたら配色バランスが原因かも。

白黒でメリハリを感じる絵を描けるようになれば次第と解消されていきました。
また、光や影の置き方はきっちりぼかさず置くと立体感のある見やすい絵になります。

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ぼやける

▶︎ 知識を身につけ、ブラシを変更したら改善しました!

のっぺりと同じく白黒でメリハリを感じる絵を描けるようになればそんなに気にならなくなりますが

エッジのシャープなブラシを使う
一部線画でエッジを立たせる

を意識すれば繊細で情報量の多い絵に仕上がりやすくなりました。

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ツールについて

ブラシ何を使えば?

▶︎ とにかくクセのない汎用的なブラシを!

初めの頃「厚塗りブラシ」という混色設定のある柔らかいブラシを使用していましたが色や表現のハンドリングが難しく、結局混色設定のないシャープめな汎用的なブラシが一番!と思っています。

最後の仕上げの描き込みのときは質感に合わせてブラシをどんどん持ち替えていきます。たくさん試してこれだ!を探しながら自分ならではを構築していってます。

時間がかかる

ディティールを描き込むのに時間がかかる

▶︎ 書き込み量の設計も忘れずに!

どうしても手数が多くなってしまう厚塗り。気がついたら何時間でも溶けていきますので時には時短アイテムを作っておくことも大事だと思います。

  1. まずはどこを描き込んでどこは描き込まないのかの設計。
  2. 次に描き込むパーツを新しいレイヤーに切り出す。
  3. その質感を表現するのに適したブラシを使う。
  4. 時には素材を使う。

なお、遊び毛などの細かい部分を描き込むなら別レイヤーの方が楽ちんだと思います。

実際プロも、ものすごい量の素材を保有していますよね。
なら自分がやらない手はありません!
自分で撮影した写真や描いた画像をストックしてフォルダリングしておいたり、ブラシに加工しておいたり。描きながら「今後使いそう」と思ったその時に素材化しておけば次のタイミングから使えます💡道具は使い込んでなんぼ!
もちろん規約を確認しながら外部品や素材本を購入したりもしています。

まとめ

ぶっつけ本番で仕事絵に導入した厚塗り。
最初の1ヶ月は苦しくて仕方がなかったですがだいぶ楽しく描けるようになってまいりました。

今では簡単な絵だと5、6時間で背景ありのフルイラストが描けるように。

厚塗り無理という壁はある程度払拭できたかなと思うので一旦一つの区切りとして今回まとめました。

これからはまた別の方向性で精進してまいります!
次回からは構図か色とかかなー。

今回はこんなところで👋

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著者

都内在住。生まれはつくば、育ちは兵庫の沖縄出身者。
社会人10年。観光業→WEB業→デザイン業、のちフリーランス。ビジュアルデザイナー兼イラストレーターとして活動中。猫とお酒とアニメが好き。最近小説やアニメ観るとすぐ涙腺ゆるゆるしている。

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