「イラストレーター」と名乗るには力がいるんだ

フリーランスになって1年が経つ今なんとなく思うこと。
「イラストレーター」と名乗る時に引け目を感じる貧弱メンタライザーな誰かの心が軽くなれば。

目次

プロと名乗ること

しんたけ

いまだに違和感があるのだ

ネロ先生

ほう

しんたけ

「イラストレーターです」って名乗るのが

ネロ先生

………………………………………………………………

しんたけ

よくいうじゃん、
「イラストレーター」なんて名乗ったらその時点で「イラストレーター」だ〜とかさ

ネロ先生

実際そうだろう、役割(ロール)なんだから

しんたけ

めちゃくちゃ違和感あるもんね

しんたけ

初対面の人に名乗る時いつも

しんたけ

「イラストレータとかやらせてもろてますぅふへっうへへへ照」

しんたけ

だからね。

ネロ先生

「とか」を付けてる時点で恐ろしいまでに自信のなさが現れている(あとキモい)

しんたけ

しかもプロ名乗っている以上下手に

しんたけ

「ワイ下手です。」

しんたけ

なんて言ってみろ、ドン引きだぜ

ネロ先生

「へえじゃあ頼まない」
ってなる奴

ネロ先生

プロとしての成果を要求されたくないから「駆け出し」で保険かけてる奴

しんたけ

そうはなりたくないんだ…

ネロ先生

「下手ですんませんプロとか名乗って他のプロを馬鹿にしているわけではないんですぅぅ」
って内心ガタガタしながら表面ではお任せくださいって胸を張る矛盾を体現した生物

…それがど凡才絵師の生態ってわけだ、フッお似合いだぜ

しんたけ

あれ…なみだでてきた……

ネロ先生

(ほんとまじチキン)

プロと名乗るということ

ネロ先生

実際プロを名乗るには覚悟がいるよな

しんたけ

いる。
大先輩方々と肩並べるって事だし
何よりプロとしての成果が要求されるし。

ネロ先生

怖いのなんて当然だ。
…貧弱装備で大海原相手どってんだから。
船(会社)の中とは必要な覚悟の質ってもんが違う

しんたけ

そうだね

ネロ先生

プロを名乗るってことは矜持を持たなきゃなんねえ

ネロ先生

技量について
手前は信じないが相手には信じてくれ、なんて馬鹿な話ねえからな

ネロ先生

自信がないなんて言い訳は通用しねえ
下手な仕事はできねえ
なんなら相手の期待を越えてこそプロだ

ネロ先生

自己肯定感激低のくせに完璧主義のてめえには到底一生解決しない話よ

しんたけ

ぐッ

ネロ先生

でも
これまで何度もありがとうって満点な笑顔をもらってきたろ

しんたけ

う、うん……

ネロ先生

プロとして期待に応えたわけだ。

しんたけ

う、うん

ネロ先生

凡才が完璧もとめちゃあなんねえよ

しんたけ

若輩者(新卒)語ってられるのは会社が守ってくれているからだったと痛いほどわかった一年…

結局は

ネロ先生

エンジニアみたいな技術職とちがってイラストレーターは「わかりやすさ」が薄いよな、職人と一般人との違いってやつが

しんたけ

一般人に神が溢れてるから

ネロ先生

いい職人の条件は?

しんたけ

え、経験?

ネロ先生

インスピレーションだ

愚直に

ネロ先生

ってポルコ(紅の豚)も言ってたろ

しんたけ

…ェ…

ネロ先生

まあつまり自信養うまえに閃きを養えってこった

しんたけ

うむ…

ネロ先生

そのためにたくさん見て聞いて全力で経験すること、そして何よりその努力を怠らないこと

しんたけ

はいぃ…

ネロ先生

おめえの場合は「結果」なんかより、これまで「努力を積み上げてきた」っていう事実そのものが自信につながるんだから

しんたけ

取り急ぎたくさん本買います…

ネロ先生

あ、おれの飯代はちゃんと残しておけよ

しんたけ

はいはい

「イラストレーター」と名乗るには力がいるんだ

名乗るための

力、というのは熱量かなと思います。

「言いたい言いたい、でも言えない」

エントロピーが高いみたいな。

きっと言えるようになっちゃえば簡単な話なんだけど
それまではたくさんの“力”が必要なんだと思います。それは

努力
胆力
能力
耐力
体力
労力
気力

…………とかそんなたくさんの“力”

それらをたくさん注ぎ込むことでやっとエントロピーが下がる。

だから
技術が上がったらとか
お金をもらったらとか
実務経験したらとか、

そういうのは結果であって
実際重要なのは自分自身が“力”を注いだか…といいますか。
つまり

プロを名乗るということは

肩書きの事実を述べることではなく
これまで“力”を注いできたと自負することであって、

「イラストレーター」と名乗るには力がいる

っていうのは
“力”を注いできたという事実が必要
ということかなって。

そりゃ一朝一夕に心の底から名乗れるもんじゃないわあな。。

まあこんな小難しく考えてるのは自分だけかもしれませんが。

ああ、数年後恥ずかしくなって消しそう。

あ、ちなみにこのサイトは
「凡絵師がフリーランスになったなら」
というコンセプトでやらせてもらってますので
じゃあ会社員戻れよはなしの方向で。。

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著者

都内在住。生まれはつくば、育ちは兵庫の沖縄出身者。
社会人10年。観光業→WEB業→デザイン業、のちフリーランス。ビジュアルデザイナー兼イラストレーターとして活動中。猫とお酒とアニメが好き。最近小説やアニメ観るとすぐ涙腺ゆるゆるしている。

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