普段しんたけが落書き漫画を描く時の手順書です。
ではさっそく机に向かって、ご一緒に ↓↓↓
前提
この記事が向いてる人
- 超超超初心者🔰
- 背景なし、ラフな顔漫画で
- マンガを描くとっかかりが欲しい
- 何からすればいいのかわからない
- 二次創作や趣味で描きたい
- 自分にもできた!を味わいたい
向かない人
- 本として出版するぜ本気だぜ🔥
- 初心者?100億年前よ……な人
このページでは、あなたの心の中にあるネタを
”コマと吹き出しがあるマンガっぽいもの”
に仕立てるためのお手軽手順を記載しています。
↓目指すクオリティはこれ。らくがきQT
かんたんなマンガ描き方:準備
ネタです。
きっとあなたの手元には描きたいネタが既にあるかもしれません。
じぶんは今即興で考えます。
- テーマ(オチ):刺さらないダーツゲーム
- ストーリー:みんなでダーツバーに来たがレーナさんがお腹が空いて低血糖状態らしく…
*今回はエイティシックス二次創作描いていきます
オチを考えてからストーリを考えると手っ取り早い。
ちなみにネタは今、低血糖症だったのでこうなりました。
こんな感じのネタ集がたくさんあるとネタに困らなくてラクですね…
気張らず、日常を切り取る…そんなんがすき( ˘ω˘ ).o0
かんたんなマンガ描き方:実践
- セリフを考える
- セリフを分割する(コマ割り)
- 絵を当てはめる
手順はこんなかんじ。
いきなり長編を描かずに手始めは4コマで描きます。
4コマに収まらない!
そんなときは4コマ漫画を複数描いて連載形式に。(つまりコマ総数は4の倍数)
え、普通に描きたい?むむ、それはまた別の機会にでも…
4コマ漫画のメリットは
- 起承転結に当てはめやすい
- 形がシンプル
- コマ割りとか余計なことを考えなくていい
- 俳句のように常套句やテンプレをはめやすい
- 背景の描き込みが最低限(顔漫画でいける)
- 4分の4拍子のような感覚で長編も組みやすい
♩=1コマ として、
起承転結|起承転結|起承転結 と後付けでいくらでも話を続けられるし
とかくラク…。
そう、肩の力を抜いて気楽に描くためのずぼら魔法アイテムなのです…😇
セリフを考える
まずはセリフを全て書き出します。
長さとか順序とか何も考えずとにかく捻り書き出します。
inダーツバー
「あれ、レーナってあんなに下手だっけ」
「?」
ぺしょ、ぺしょとダーツ投げてる姿が見える
「あーなんかさっき」
(今お腹空いて力が入らない…)
「とか言ってたな」
「えぇ…」
ぺしょ、ぺしょとダーツ投げてるが刺さらない
「…………」
「…………」
「刺さってないね」
「だが普通に加点はされていく」
面白くなさそう?いいんです。4コマだから。
次に”濾過作業”です。
いまだと長すぎるので無駄なものを省いて磨いていきます。
今回は4コマなので、
4コマ × 2吹き出し = 【8セリフ】
以内が収まりがよさそうです。
なおこの時、最後のセリフは熟考してます。漫画のオチだいじ。
inダーツバー
ぺしょ、ぺしょとダーツ投げてる姿が見える
「あれ、レーナってあんなに下手だっけ」
「ああ、お腹が空いてるらしいぞ」
回想:(お腹空いて力が入らない…)あんぱんま●?大丈夫?バーでご飯食べよう
「えぇ…」
ぺしょ、ぺしょとダーツ投げてる。刺さらないが加点はされている様子
「…………」
「ダーツってなんだっけ」
短くしました。
頭の中でもできる作業なので移動中やお風呂や就寝前とかぽやぽや考えたりします。
そのせいでたまにひとりでに爆笑してるけど、面白い作品は作者自身も爆笑したり号泣したりしてるって聞いたから気にしない。
3、4回程度この“濾過作業”を繰り返しながら「テーマ/オチ」がより刺さるように磨きます。
完成度は80%くらい。あとは進めながら磨けばおk。
このセリフだけのショートショートをネタ帳にストックしておけば気軽に漫画を描き始められてラクです。
セリフを分割する(コマ割り)
ここからは実際に漫画を描いていきます。
目の前に真っ白な4コマ用紙を用意します。
私はclip studioで描いていますので
クリスタを起動>「コマ割りテンプレート」>「4コマ」をカンバスにドラッグ&ドロップしてセット。
前工程で書いたセリフを全てテキストレイヤーにコピペ、
実際に4コマに配置してみてよいテンポを探ります。
(アナログの場合は頭の中でやります…🙃)
このとき、思いつきベースでより面白いセリフに変更してみたり
まだ余白がある時はセリフを追加したり。。こねこね…
大体決まったら吹き出しも既存素材からドラッグ&ドロップして完了(クリスタ神)。
ここの作業は正味5分程度。
ドキュメントは初期設定ママでやってます。
・「A4」サイズの「350dpi」
・出力時は「トンボの裁ち落としまで」の範囲に。
・フォント「アンチック」フォントサイズは「13.0」
・ブラシは「シャープペン」
クリスタは漫画フォント配布してます(こちら)。
実際考えたコマ割りはこんな感じ
inダーツバー
「レーナってあんなに下手だっけ」
「ああ」
お腹空いて力が入らない…
「お腹が空いてるらしいぞ」
「えぇ…」
刺さってないのに加点されていく様
「ナイスブルー」
「ナイストンー」
「レーナ、矢はボールじゃないぞ」
「ダーツってなんだっけ」
絵を当てはめる
あとは、4つ絵を描くだけ。
さっきセリフを考えている時、きっとキャラが頭の中で生きているように
泣いて笑って動いて飛び跳ねていたはずなので
それをそのまま出力。
もし画角や構図が決まらない時は低凡な定点カメラ方式でもいいかもしれませんし、現実あり得んだろってとこにキャラ配置することも。。
マンガだもの。。
最後の見せゴマ(オチ)だけに全力投球しておけば満足度はあがります。
あとの3コマは副菜です。
たくあんです。
たくあん3枚と鰻重1つが4コマです。うそです。
inダーツバー
「レーナってあんなに下手だっけ」
「ああ」
お腹空いて力が入らない…
「お腹が空いてるらしいぞ」→腹が減って力が出ないんだと
「えぇ…」
刺さってないのに加点されていく様
「ナイスブルー」
「ナイストンー」
「レーナ、矢はボールじゃないぞ」
「ダーツってなんだっけ」→なんか腹立つ
(最後は暗転させとけばそれっぽい。飛び道具だけど)
全体図はこちら
かんたんなマンガ描き方:まとめ
まとめると
- 4コマ漫画ベース
- 見せゴマ(オチ)をつくる
これでカンタンそれっぽい。が作れます。
少しでも持ち帰れる何かがあったら幸甚です。
見せゴマに関しては
その一コマだけをみて「なんかもう面白い」が作れたら最高…鰻重たべたい…
4コマ漫画に関しては、
“4”である必要はないけど漫画の3要素
・絵・セリフ・コマ+余白
をほぼ一定化することで考えることを減らし
漫画特有のテンポが掴みやすくなる気がします。
あとレイヤー構成。
普段からほぼ、「シャープペン」1本・レイヤー1枚で描いてます。
こうすれば圧倒的に早く描けるし、普段のイラストを早く描くための修行になるという理屈💪
コマごとにレイヤー分けとかペン入れとかトーンとかしないのがミソです。
考えることが増えると急に描くのダルくなりますので落書き漫画の時はだるい、やだ、絶対。そう、だるいのは省く…これ鉄則。。
まんがを描くといいこと
とにかくこの描き方ならラクだし余計なことを考えなくて済むので
「楽しい^p^」に全振りできるおすすめなレシピです。
漫画を描き始めて実感することは
- 絵の上達が早い
- デッサンが上手くなる
- 描くスピードあがる
- 妄想を形にできる
上記4コマ漫画でも9体の大量のキャラ、さまざまな画角、構図、表情、描き慣れない物体(ダーツなんて初めて描いた)………
を描く羽目になるので強制的に「スケブ練習」させられるけど、スケブと違うところは作品として仕上がるから苦痛な練習どころか楽しくできるという。
イラスト勉強を本格始動した去年2022年はできるだけ毎日落書き漫画を描くようにして人体デッサンの練習としていました。
というわけで漫画を描く人が増えて二次創作描く人が増えて画力が上がって、そして自分の癒し供給源が増えて世界が平和になることを祈っております…。
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